小学3年生あたりから言われ始めるギャングエイジ。特徴と、私たち親の心構えとは

ギャングエイジ。

あなたはこの言葉を聞いたことがありますか?

いわゆる反抗期と呼ばれる、子供の成長過程の一つです。

人生には2度の反抗期があると言われています。

『イヤイヤ期』『魔の2歳児』と言われる乳幼児期から始まり、小学高学年にさしかかる頃から中学生くらいまでの、思春期と呼ばれる時期です。

ギャングエイジとは、小学3年生あたりから言われ始める、第2次反抗期を表すことばです。

赤ちゃんの頃のイヤイヤ期も大変だったけど、

大きくなってからの反抗期もまた大変で、厄介なものになりそうね…。親としはどうしたらいいのかしら。

今回は、ギャングエイジについて、その特徴と、親として子供にどう接したらいいのか、心構えをお話ししていきます。

目次

ギャングエイジを詳しく解説

ギャングエイジとは、小学3年生あたりから仲間を作ろうとする時期のことで、家が近所とか、親同士仲が良くて自然と仲良し、という理由でではなく、自分の見る目や自分の力で、自ら仲間を作ろうとする『友達を選ぶ』年頃になるということです。

次第に広がる仲間同士の絆が、一人ではやらなかった冒険も、グループになって引き起こしてしまう。

また、親に秘密を持ちたがる年齢でもあります。

私たち親側からも、少しずつ子供の行動が分かりづらくなり、親子関係も衝突したり、こじれやすくなる時期です。難しい年頃になります。

ギャングエイジとは、児童の発達に現れる特徴の一つである。

児童が教師や保護者より、友達を大切にし始める時期のことである。

継続的な友人関係を作れるようになるのを背景に、教師から集団の形で自立し、仲間だけで行動する。

いわゆる『群れ遊び』の時期である。

今は都市化、習い事などにより遊びの3間(時間・空間・仲間)が失われ、ギャングエイジが喪失しつつある。

wikipediaより引用

ギャングエイジあるある

以下は、ギャングエイジならではの特徴です。

  • グループに入れてもらえずケンカ
  • まっすぐ帰らず、違うルートで遊びながら帰る
  • してはいけない買い食い
  • 親との会話を嫌がる
  • 親や、先生との約束を破る、嘘をつく
  • 女子は交換日記を始めたりする
  • グループで独特のルール→守らないとシカトや仲間はずれ
  • 女子はギャル化
  • 家族と出かけるよりも友達同士で遊びたがる

娘は現在、4年生ですが、すっかり親と出かけることがなくなり、家にいたり、友達といることがほとんどになりました。

反抗的な態度も良くあります。

ギャングエイジ期の親の心構えと、できること

ギャングエイジ期は、子供にとっても親にとっても、自立のスタート地点だと言えます。

では、この時期の子供には、私たち親はどう接すれば良いのでしょうか。

ポイントをお話しします。

①子供の話をしっかり聞く

ギャングエイジ期の子供は、大人と子供の間にあるため、非常に不安がいっぱいで、情緒不安定です。

怒る前に、なぜそうしたのか、感情むき出しではなく、落ち着いて聞いてあげましょう。

「こういう時期なんだな」とギャングエイジ期を理解していれば、多少落ち着いて聞いてあげることができるでしょう。

叩いたり、いちいち説教したりは、まるで逆効果です。

まずは、子供の主体性を大切にしつつ、親側の意見も話しましょう。

自我が強くなるので、人の意見をそのまま受け止めたくない(でも仲間の意見はしっかり聞くんですよね(笑))、自分の意見を言いたい、という時期にあります。

「あなたはもう自分でこんなに考えたり、感じたりすることができるんだね!」

と、まずは、受け止めてあげてください。

大事なことは、親子のコミュニケーションが取れているか、です。

とはいえ、現実そう簡単にはいかないのが子育て。

子供と取っ組み合いになる場合だってあるのです。

親だって人間。感情むき出しだってあります。

こんな難しい時期は、子供とはいえ、取っ組み合いになろうが、本音をぶつけてもいいと思います。

そうしないと、お互い分からないことだってあるのですから。

綺麗事では解決できないのが子育て。

②むやみに子供の友達の悪口を言わない

友達は、親が選ぶのではなく、子供が選ぶもの。

たとえ私たち親が、子供の友達について気に食わないと思っても、悪口はNGです。

子供が自分で選んだ友達です。

悪く言われると、子供自身も否定されたと感じて傷ついてしまいます。

見た目や、住んでいる家、家庭環境、はたまた噂などで判断して、『遊んじゃだめ!』はよくありません。

大人はどうしても、そういう情報で判断してしまいがちです。

③自然体験をさせる

お金はかかりますが、自然体験をさせるのも効果的。

自然体験とは、キャンプはもちろん、ハイキングや山登り、野鳥観察や、貝をとったり、魚を釣ったり、自然のある公園で木登りなど、自然と触れ合うことです。

独立行政法人・国立青少年教育振興機構が実施した調査では、自然と触れ合う経験の多い子供は、自己肯定感が強いことがわかっています。

また、子供に通わせている習い事によっては、合宿を募集していたりするので、参加するのもオススメです。

私の娘も、これまでに3〜4回、習い事先で募集する合宿に参加させてきました。

お寺で禅を組むスポーツ合宿、田舎の川遊びの合宿、いろんなコースがあるので、オススメです。

いい体験になっていると思います。

④いじめの兆候があるときは注意が必要

こんな言葉があります。

少年は手を離せ、目を離すな。

これは子育て四訓の一つです。

この時期、子供が親に反抗したり、非行や問題行動に走ったり、いろんなことで苦しい思いをするかもしれない。

しかし、それは成長の過程である。

親として逃げず、共に成長することを心がけるべきだ。

子供の荒れの背景には、親や友人に『こちらを向いてほしい。』というメッセージであることが多いのである。

引用元はこちら

子供同士のいじめは、命に関わる問題に発展してしまうこともあります。

私たち親は、子供の些細な変化も見逃さず、注意深く見守る姿勢が必要です。

近年、ギャングエイジに異変が!?

先ほどのwikipediaの引用にあった

今は都市化、習い事などにより遊びの3間(時間・空間・仲間)が失われ、ギャングエイジが喪失しつつある。

という現象。

近年、ギャングエイジにこうした異変があります。

子供たちが遊ぶ公園は、様々な制限があったり(ボール遊び禁止、遊具の減少等)、親側も、大人の目がありつつも同世代と学校以外で活動する場所を設けてやりたいと、習い事をさせたりします。

こうした背景があり、近年はギャンググループが活動しにくくなる傾向があります。

ということは、ギャングエイジの時期に子供同士のなかで人間関係を築いて学ばないまま、思春期を迎える子供が増えているということです。

その結果、社会に出て人間関係がうまくいかなかったり、感情のコントロールができないという危険性が指摘されています。

ギャングエイジに荒れる子が減るのはいいことだと思っていたけど、長い目で見ると大事な時期なのね。

なんだか複雑だわ。

私たち親にできることは、とにかく、経験させること。

児童館や校庭などで、子供同士で遊ばせるときは、トラブルがあっても子供同士で解決させます。

親は介入しないようにしましょう。

また、自然体験をさせると先ほど述べましたが、体験する中で起こったトラブルも、なるべく自分で考えて解決させます。

こうした経験の積み重ねが、やがて大人になった時、考えて、行動して、解決できる大人になるのです。

【まとめ】

子供の成長過程に不可欠なギャングエイジ期。

時代の変化とともにギャングエイジ期も変化してきていますが、

大事なのは私たち親の接し方です。

ギャングエイジ期は、親もまた、成長する時期でもあります。

子供からちょっと離れる少し寂しい時期にもなりますが、決して目と心は離さず、成長を見守っていきましょう。

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